結婚をすると決まった時に、一番最初に報告したいのは誰でしょうか。
一番心から喜んでくれるのはいったい誰だと思いますか。
やはり、新郎新婦の両親・家族ではないでしょうか。

今まで大事に育て、嬉しかったこと、悲しかったこと、様々な苦悩を乗り越え、一番近くで支えてくれたであろう自分たちの親というのは、子供の結婚が決まった時は何より一番喜んでくれるものだと思います。
結婚が決まるまで、生きてきた中で、面と向かって「ありがとう」と伝えたい人は誰でしょう。
一番伝えきれていないのは誰でしょう。
それもおそらくほとんどの人が両親と答えると思います。

結婚式はそのような感謝の気持ちをきちんと面と向かって言う、そして表現するのには一番いいチャンスではないでしょうか。
もちろん会社の上司、普段から仲良くしている友人にも感謝の気持ちを表す場でもありますが、一番に考えるのは両親や家族でしょう。

まず自分が生まれた時のことや、1歳の誕生日を迎えるまでのことをじっくり聞いたことはありますか。
幼稚園に入園したとき、小学校に入るころ、反抗期であったであろう中学生、受験をした高校生時代、両親はいったいどんな気持ちで育ててくれ、見守ってくれていたでしょう。

結婚式では幼少期から振り返る場面を持つことができます。
そういった情報集めや思い出の写真収集をすると思いますが、ぜひ、写真だけを寄せ集めるのではなく、どんな気持ちだったか、写真一枚一枚を振り返りながら思い出話をしてみてください。
自分の育ってきた環境や親の気持ち、また、家庭を持つことへ先輩からのアドバイスなども聞けるいいチャンスになります。

今の世の中、大学生から、もしくは社会人になって、実家を出て一人暮らしを始めるなどして、なかなか大人同士の会話ができていない親子も多いでしょう。
普段メールのやり取りならできても、面と向かってそのような話するのはちょっと・・・と思うかもしれませんが、だからこそこういったきっかけがないと一生話すタイミングがないままになってしまいます。

大人になって親子でありながら、一人の男性・女性として、新たな過程を持つことを決めたわが子に対して、親は非常にうれしい反面、少なからず寂しささえもあるはずです。
この機会にしっかり話をすることで、結婚した後も、新たな家庭を持つための何か学びになることがたくさんあるでしょう。
そして結婚式当日には最高の笑顔で一言だけで構いません。

「ありがとう、これからもよろしく」と両親にきちんと伝えましょう。きっと喜んでくれるはずです。