【意外と知らない】現代アートとは？絵画やアートの楽しみ方

たびたび話題になることから「現代アートってなんだろう」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし現代アートやコンテンポラリーアート、アートには呼び名が多くパッとみるとわかりづらいですよね。

実は現代アートは違うアートに思われがちですが、言い方が違うだけでコンテンポラリーアートのことなのです。

今回は現代アートとはなにか、意味について解説します。

現代アートとは？コンテンポラリーアートのこと

現代アートとはコンテンポラリーアートのことです。現代アートがたびたび話題になるのは、社会情勢や現代の問題を作品に反映させているからだといわれています。

現代アートに限らず、アートには作者の思いや作品となった背景などを読み解く必要があります。

解釈は人それぞれ。共通の解釈がないのは感じ方が人によって違うからです。

モダンアートとは近代アートのこと

現代アート・コンテンポラリーアートと並んでよく聞くのはモダンアート。モダンアートは近代アートのことです。

現代アートよりも時代は少しさかのぼった1860年～1970年あたりのアートを指します。

海外ではピカソ、日本では岡本太郎が有名ですね。

現代アートと近代アートの違い

現代アートと近代アートの違いは時代背景です。近代アートで日本の代表ともいえる岡本太郎は「芸術は爆発だ」という言葉が印象的でした。

近代アートが発展していった時代背景にあるのは、戦争です。もののない時代、そして制約だらけの時代でアートをどのように表現するのか、そこから発展していったといわれています。

さまざまな試行錯誤の中でアートとはなにかを考える時代だったのです。

現代アートを代表するアーティスト

現代アートは、アーティストのことを知っておくと理解がさらに深まるでしょう。ここからは現代アートを代表する日本のアーティストを紹介します。

若者中心に人気の：奈良美智（ならよしとも）

画家であり彫刻家でもある奈良美智。日本はもとより世界中の美術館で作品を楽しめます。

なにかものを言いたげな様子で見返してくる少女の絵や、かわいらしい犬の絵が代表作です。

2019年に公式グッズの販売サイトがオープンしたため、若者中心に人気があります。

水玉の女王：草間彌生（くさまやよい）

カボチャや水玉で知られる草間彌生。日本を代表する芸術家です。派手なカラーの髪の毛で、圧倒的で力強いパフォーマンスが話題にもなりました。

草間彌生美術館は新宿にあります。お近くなら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

週刊誌の表紙を描く：横尾忠則（よこおただのり）

グラフィックデザイナーであり作家の横尾忠則。1997年より週刊誌の表紙絵を担当していることで有名です。

横尾忠則現代美術館は兵庫県神戸市にあります。神秘的な作風が多く独特な世界観あふれる作品を一度ご覧ください。

虹のアーティスト：靉嘔（あいおう）

絵画や彫刻などさまざまなアートを虹色で覆う作品が有名な靉嘔。日本の美術家です。

60年代にはニューヨークで人間の五感に訴える作品などを発表しました。前衛芸術集団「フルクサス」のメンバーです。

フルクサスとは表現運動のひとつ。ジャンルを超えた、多種多様な表現をおこないました。

写真家：杉本博司（すぎもとひろし）

日本の写真家であり、建築家・演出家、現代美術作家と多方面に活躍している杉本博司。

活動の拠点は東京とニューヨークです。

厳密なコンセプトと独自の哲学によって作品が生み出されています。

絵画と空間の：小林正人（こばやしまさと）

画家である小林正人。キャンバスを張りながら手で描く制作スタイルが独特です。なんでも「白いキャバスを木枠に張ってから描きはじめるのでは遅い」のだそう。

空間の中で強い存在感を放つ作品はみるものを圧倒します。

ジョン･レノンのパートナー：小野洋子（おのようこ）

ジョン･レノンのパートナーとして有名な小野洋子。実は現代美術家です。平和活動をおこなっていることでも知られていますよね。

芸術家としての活動は50年以上にもおよびます。

作品「Play it by trust」は真っ白なチェスと盤が印象的です。作品のメッセージは「あなたが記憶しうる限り、ゲームする」で、敵や味方はない戦いをとの思いが込められています。

日本人だけではない海外の有名現代アーティスト

Banksy（バンクシー）の名を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

生年月日や実名を公開していない匿名で活動しているアーティストです。知らない間に許可もなく公共物にペイントしてしまうことで知られていますよね。社会風刺的な作風で知られています。

絵画やアートの楽しみ方：まとめ

現代アートとはコンテンポラリーアートのことです。

モダンアートと呼ばれる近代アートは現代アートの一昔前のこと。

現代アートは独特な作風が多いため、誤解されることもあります。

ですが、絵画やアートの楽しみ方は人それぞれです。アート作品をつくった背景や作者の思いを感じ取りながら現代アートを楽しんでくださいね。