特別な人へ贈るプレゼントして人気のネームポエム(名前詩)。
自分の名前が、素敵なメッセージになる、世界でたった一つの贈り物です。
そんな名前詩ですが、
「世の中にはいろんな名前があるのに、どうして作れるの?」
と疑問に思っている方も多いはず。
そこで、現役ネームポエムライターでもある高橋博幸に名前詩作成の秘密を聞いてみることにしました。
気になる名前詩の舞台裏を、一緒に覗いてみましょう。
そもそも名前詩とは
名前詩とは、祝われる方の名前を使い、お祝いや感謝の気持ちなどメッセージを作るものです。仮に、「まいな」ちゃんの誕生祝いであった場合、
まちわびていたえがお
いまかいまかとねがってた
なんねんさきもしあわせでいようね
ずっとまっていたあなたに
であえたいまがしあわせです
ちいさなそのてをまもるからね
のように、頭になまえがつくタイプの名前詩と、中間に取り入れるタイプのネームポエムの2パターンが一般的です。
名前詩だけを額に入れた贈り物だけでなく、オールウェイズのように似顔絵を添えたもの、プレートに刻んだもの、お菓子にプリントしたものなど、バリエーションも増えています。
心に残る贈り物ですが、個人で考えるのは難しいため、作家へ依頼するケースがほとんどです。
相手に気持ちが伝わるネームポエム(名前詩)の作り方
それでは、実際に多くの名前詩を引き受けている作家に話を聞いてみましょう。
ここからは、私が気になった質問に答えて頂く形で、話を進めていきます。
誰もが気になっていた疑問を、とことん解消していきましょう。
「どうしてどんな名前でも詩にできるんですか?」
名前によって、書きやすい書きにくいは当然あります。ですが、かなりの語彙が頭にはいっているため、どのようなお名前であっても作成可能です。良い言葉が見つからない時には、辞書を引きながら、最適な言葉を探しています。
数年前に多かったいわゆるキラキラネーム時代は大変でした。
ぱあるくん、などのパ行は書き慣れていなかったので……。この世代の子たちが成人したり、長寿祝いを迎えたり、といったタイミングでまた多くの作家が泣かされそうです。
なるほど。パ行はさすがに難易度が高そうですね。
最近はキラキラネームブームが落ち着いていますが、またどんなブームが来るかわからないため、作家さんは戦々恐々かもしれません。
ネームポエム(名前詩)の内容と人柄が合っているのはどうしてですか?
ネームポエムを書く際には、お名前だけでなく、似顔絵に描くためにいただくお写真も拝見し、雰囲気に近いメッセージを作るようにしています。
私の場合、お直しに対応しているため、こだわりが強い方の場合は何度もやりとりを重ねる場合もあります。時間がかかるケースもありますが、理想通りの作品になりました!という言葉が嬉しいので、今後も丁寧な対応を心がけたいです。
細かなリサーチを元に作成するから、依頼者や贈られた方が満足の仕上がりになるんですね。情報が多い依頼の方が、イメージが膨らむそうなので、名前詩をこれから依頼する方は遠慮なく希望を伝えてみましょう。
ネームポエム(名前詩)を作りでの「こだわり」はありますか?
贈り物に名前詩のギフトを選ぶ方が増えてきました。そのため、他のライターさんや、以前自分が書いたネームポエムと、できるかぎり表現がかぶらないようにしています。
使いやすい言葉はいくつもあるのですが、定番のセリフを並べただけでは、気持ちが伝わりにくくなってしまいます。マニュアルなどは用意せず、その都度お一人お一人へ真摯に向き合っていきたいと思います
ネームポエム、という言葉が広く知られるようになったことで、最近では特別なギフト=ネームポエム、と考える方が少なくありません。販売業者が増えているからこそ、値段だけで選んでしまうのではなく、書き手や業者のこだわりにも目を向けてみたいですね。
どんな場面での依頼が多いですか?
「以前は結婚祝いや還暦祝い、出産祝いなどが多かったのですが、最近は退職や感謝状、結婚記念日、長寿祝いなど幅広いご依頼があります。
また、個人もしくはカップルや夫婦といった少人数のご依頼だけでなく、家族全員の名前を入れたものや、子ども・孫一同、卒業の際に友だち同士の思い出としてなど、幅広いタイプのネームポエムを書かせて頂いています」
家族全員や友だち同士。ネームポエムの可能性は色々あるんですね。
人数が増えれば増えるほど、やりがいを感じるとも話してくれました。
私もいつか、見ごたえたっぷりの大人数ネームポエムに、チャレンジしてみたいと思います!
ネームポエム(名前詩)を依頼するにあたり、注意する点はありますか?
私は名前詩の作成から似顔絵、書道と、全ての工程を自身で行なっておりますが、業者さんによっては、ライターさんや、デザイナーさん、書道家さんが考えられているお店もあります。
そのため、文章は良いけどデザインや字が好みではない、逆にデザインや字は好きだけど、詩の内容がいまいち……というトラブルが起きる場合もあるでしょう。
最初から、字やデザイン、詩、すべて気に入る業者さんが見つかれば良いのですが、そうでない場合は、好みの詩を書くライターと事前に内容を相談し、詩の持ち込みができる好きな字やデザインの業者さんへ依頼する、など工夫が必要だと思います。
せっかくの贈り物なので満足いく仕上がりになるよう頑張りましょう。
1つの業者さんにオーダーするのではなく、ネームポエムを別に考えてもらうという手段もあるんですね。
文章の持ち込みが可能なお店が多いですから、好みのお店が見つからない場合は、検討してみても良いですね。
まとめ
今回はネームポエム(名前詩)についての話を詳しく聞くことができました。
知らなかった世界を覗くことができ、とっても楽しかったです。
話しているうちに、大切な人へ、いますぐネームポエムを贈りたくなってきました。
皆さまも、写真やその人の良い部分をいっぱい用意して、気持ちが伝わるネームポエムギフトを贈ってみませんか?
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