婚姻届けは予約制 フレンチ結婚式
いきなり役所に行っても結婚できないフランス式婚姻届け
24時間365日いつでも婚姻届けの提出が出来る日本と違い、フランスでは事前に予約が必要となります。役所には婚姻届け専用の部屋があり、書類の提出(出生届や独身証明書など様々な書類が必要)、婚姻届けへの記入のほか、新郎新婦にそれぞれ証人が各ひとりずつ付き、合計4人のサインが揃ってはじめて手続きが完了となります。その後は、市長の祝福の儀式を受け、晴れて結婚式が完了となります。フランスでは日曜は役所関係がお休みなので、結婚式はみんなが集まれる土曜日に行われるのが一般的です。(平日でも式の予約は受け付けてもらえます)こちらの式には家族や親類、親しい友人など限られた人のみが招待されます。
大勢の人に結婚のお披露目
式の後は別の会場へと移動し、Vin D’honneur(バンドナー)と呼ばれる軽食パーティーが行われます。200〜400人ほどのゲストが招待されますが、特にゲームなどの派手な余興があるわけではありません。シャンパンや簡単につまめる食べ物が用意され、ゲストは誰かと話をしたり、新郎新婦へお祝いの言葉を掛けたりと、リラックスした雰囲気のアットホームなパーティーです。
朝まで続くこともあるハードなパーティー
フランスの結婚式は体力勝負と言われるくらい長丁場となります。バンドナーが終わると、次は家族や近い友人などあらかじめ招待されたゲストだけでディナー会場へと移動します。こちらではコースのディナーが振る舞われ、DJや生バンド、オーケストラを招き、飲んだり、歌ったり、踊ったり、みんなでゲームをしたりと賑やかなパーティーとなります。このパーティーは夜中の2時〜3時まで続くこともあります。
オンラインでポチッとお祝い購入
フランスではご祝儀という決まった金額はなく、新郎新婦が新生活で必要なものや欲しいものをピックアップしてオンラインでリスト化し、ゲストへリンクを送ります。ゲストはそのリストの中から贈りたいものを選び購入し、誰かが購入するとその商品はリストから消える仕組みです。金額も様々なので、例えばバンドナーだけしか参加しないゲストは50ユーロ以下の商品を選んだり、ディナーまで参加するなら高額の商品を選んだりすることもできます。ただ、最近では結婚式前から同棲を始めるカップルが多く、その場合は既に大体のものが揃っているので、ハネムーン資金と称し現金を貰うことも増えてきました。
ドレスコードは?
最後に服装ですが、日本と同じくゲストは白いドレス厳禁です。縁起が悪いとされる黒いドレスも避けた方が良いでしょう。女性なら明るい色やベージュなどの上品な色のワンピース、男性ならスーツにネクタイが一般的です。