サンバのブラジリアン結婚式
お祭り大好きブラジル人
派手な衣装で街中を練り歩くリオのカーニバルで有名なブラジル。親族や仲の良い友人だけを招待して行うこともありますが、そのお祭り好きな国民性からか、地方によってはパーティーがあると聞きつけた新郎新婦と全く面識のない招待客の友人などが自由に飛び入り参加して、数百人規模の大宴会になることもあるようです。また、おおらかな性格なので式の開始時間が大幅に遅れたり、式の真っ最中に遅刻してきたゲストが会場に入ってきたりなんてこともありますが、全て想定の範囲内なので問題無いのだとか。なんでもスケジュール通りにきっちりこなす日本人とは大分違いますね。
式の開始は夜が多い
キリスト教徒が多いブラジルでは、教会で結婚式を挙げるのが一般的です。式の開始時間は夜の19〜20時からなんてこともよくあるようです。式自体は神父の進行で指輪の交換や宣誓など厳粛に行われますが、やはり新郎新婦ともに気合いが入るのはその後の披露宴。教会から披露宴会場へ移動すると、お酒や食べ物が用意されておりゲストは新郎新婦の到着まで自由に食べて飲んで楽しみます。
サンバで盛り上がる披露宴
新郎新婦が到着すると、本格的なパーティーのスタートです。DJやバンドだけでなく、ブラジルらしくサンバ隊を呼ぶカップルもいるようで、会場はカーニバルのような盛り上がりを見せ、新婦もウェディンドレスの裾が真っ黒になるのも気にせずサンバを踊ったりゲストと一緒に楽しみます。夜から始まる式の場合は披露宴が盛り上がるのは23時を過ぎた頃から。既に子供がいる夫婦はベビーシッターさんに預けるなどして、大人だけで朝まで飲んで踊って楽しみます。
ブラジルではご祝儀という習慣はなく、「ウェディングリスト」という新郎新婦が新しい生活で必要なものや欲しいものをピックアップしてゲストに購入してもらうのが一般的なスタイルです。最近の主流はウェディング専用サイトで、ゲスト用のリンクを開くとウェディングリストが出てくるので、その中から自分の予算に合わせて品物を購入します。その場でカード決済できるので自らお店に出向いて品物を探す必要もなく、品物自体も新居へ直接配達されるので双方にとって便利なサービスです。先に購入された品物はリストから消えていくので、他のゲストとプレゼントが被ってしまう心配もありません。
ネクタイを切り刻む新郎?
その他に披露宴中のイベントの一環として、新郎のネクタイ切り売りゲームがあります。これは「幸せのおすそ分け」という意味を込めて新郎が自分が着けていたネクタイを細かく切ってゲストに渡し、それと引き換えにゲストはお金を渡します。このお金はハネムーン費用として使われるようです。