叙勲・褒章のお祝いはどうしたら良い?
叙勲・褒章のお祝い
芸術・文学・ボランティアなど、長く一つの事を続けていると、その技術・知識・働きを評価され、叙勲や褒章を受ける事があります。それまでにかけた時間と労力が認められたと言う事なので非常に栄誉な事であり、それを身近な人が受けたとなれば何らかのお祝いをします。しかし叙勲や褒章を受ける人はそうそう居ませんし、それだけにどのようなお祝いをしたら良いのか迷うところです。
叙勲と褒章
叙勲とは70才以上で、長年にわたり社会や公共に対して功労があった人に勲章が与えられる事を指します。対して褒章は、文化や学問で優れた功績を残した人に褒章を与えます。勲章は「春秋叙勲」が、褒章は「春秋褒章」が有名ですね。
叙勲・褒章のお祝い
身近な人が叙勲・褒章を受けた場合、お祝いとして現金を包む事が多いですが、その額は祝賀会の有無によって変わってきます。祝賀会がある場合は、基本的には結婚式に参加する際に渡すご祝儀の相場を参考にして包めば良いです。なお祝賀会によっては会費制のケースもあり、その場合は参加費用がそのままお祝いと言う形になります。
祝賀会が無い場合は、現金よりも贈り物を送ると良いでしょう。取り急ぎお祝いの気持ちを伝えたい時は、手紙や電報を先に送っても大丈夫です。
贈り物は何が良いのか
叙勲・褒章のお祝いには、現金以外ですと花や置物、美術品、授与日や名前を刻んだ記念品が多いです。花の場合は胡蝶蘭がメジャーです。お祝いの品を包む時は熨斗をつけ、水引は蝶結び、表には叙勲であれば「御叙勲御祝」、褒章であれば「褒章御受章御祝」と記載しましょう。
死亡叙勲・遺族追章
一般的に叙勲や褒章は生きている人に授与されるものですが、逝去後に送られるのが死亡叙勲・遺族追章です。これ等は死亡から数日以内に遺族が書類を作成・提出する事で手続きがされ、官報に公表された後、1ヶ月前後で遺族に授与されるものです。一般的な叙勲・褒章と違い大々的に知らされるものではなく、故人が死亡叙勲・遺族追章を受けていた事を知らないまま法要を迎えると言う事も少なくありません。
故人が死亡叙勲・遺族追章を授与されていた時のお祝いについてですが、基本的には「特別な事はしない」と言うのが正解です。まだ気持ちの整理もつかない時期に現金や品物を送っても遺族の方は対応に困ってしまいます。それならば遺族の方へ、故人の名誉をたたえる言葉を送り、品物はお花などを贈ると良いでしょう。