家族への感謝を込めて記念品の贈呈を。似顔絵や手紙、あなたならどれにする?
この日を迎えられたのは、両親の愛があってこそ
結婚式は、愛し合う2人が一緒に新たな人生を歩むことを誓い合う日。
そんな記念すべき日を迎えられるのは、今日まで育ててくれたご両親あってこそです。
結婚式に出席してくれたすべての人たちに大きな感謝をしなければなりませんが、やはり一番感謝すべきは新郎新婦のご両親ではないでしょうか。
結婚式のクライマックスに、新郎新婦それぞれがご両親に向けた感謝の手紙を読むシーンは必ずといってよいほど見られますが、少し前から手紙だけではなく、記念品を贈呈するというカップルが増えています。
ウェルカムツリーやウェルカムボードなど、自分たちの思い出の品は自然と用意できますが、愛する我が子のハレの日を記念する品は、ご両親たちでは用意できません。
ぜひ長い間育てていただいたお礼の気持ちも込めて、結婚式でご両親への記念品の贈呈をプランに入れてみてはいかがでしょう。
実例から学ぶ、両親への記念品におすすめの品は?
実際に結婚式を執り行ったカップルにリサーチしてみると、両親への記念品の贈呈を行ったというカップルは、実に9割以上。
やはり感謝の気持ちを形にしたいという思いが強いようです。
逆に記念品の贈呈をしなかったカップルにリサーチしてみると、ご両親側が恥ずかしいと断ったというケースが目立ちました。
実際に贈った品物は、圧倒的に花束が多いです。
今までの感謝の気持ちを表すには、花束が一番無難なのかもしれません。
けれど、花束以外の品を贈ったという人もたくさんいます。
贈った品物について、花束を含めた費用の相場はだいたい1万円から4万円までが多く、一番多かったのは2万円未満とのことでした。
品物を選ぶ際のポイントは、やはり「感謝の気持ちを表せるもの」。
誕生日や父の日、母の日とは違い、あくまで結婚するにあたっての感謝の気持ちを表現するためのものなので、気持ちが伝わることを念頭において選びます。
その点では花束は感謝の気持ちを伝えやすいので、花束が選ばれるのもうなずけますね。
花束にプラスして記念品を送る場合は、長く保管しておいてもらえることを踏まえて選ぶ人が多いようです。
こうしたことを加味して実際に贈り物としてチョイスされているのが、コーヒーカップや夫婦湯呑、自分たちが産まれたときの出生体重と同じ重さのお米などが人気があります。
同じ重さという点では、お米ではなくぬいぐるみもあります。
記念品贈呈用に、いろいろな重さで作ることができるぬいぐるみがあって、新郎新婦それぞれの体重のぬいぐるみをペアで送るのだそう。
お米は食べるとなくなってしまいますが、ぬいぐるみなら長い間大切にしてもらえそうですね。
花束を選んだ人たちは、生花の花束のほかに長く保管しておけるプリザーブドフラワーを贈るという人も多いです。
そのほか、両親の似顔絵を描いた額を贈ったり、「新たなときを刻む」という意味で時計を贈る人もいます。
長い間楽しめるよう、木製の時計があって、使うほどに味が出るので喜ばれているそうです。
ただ、時計はほかの結婚式の引出物で送られることも多いので、別のものがいいというご両親もいるかもしれません。
そのほか、実際に贈ったものとして、夫婦箸や手作りのアルバム、写真をムービーでまとめたDVDなどもありました。
ちょっと変わった贈り物
物質的な贈り物とはちょっと違いますが、旅行券をプレゼントした人もいて、旅行好きなご両親に喜ばれたそうです。
旅行券なら、新郎新婦双方の両親同士で行ってもらい、交流を深めてもらうこともできます。
花束は無難なので嫌がる人はいないと思われますが、ほかに何かを贈るのであれば、ご両親の好みや希望を考慮したものがやはり喜ばれそうですね。
個性的な贈り物では、結婚一周年に家族で飲めるように梅酒を仕込んで贈ったという人もいました。
もちろん手渡しできる程度の小さめの瓶に仕込んで贈ったようですが、花束をもらうよりもオリジナル性が高く、ゲストからも感心の声が上がったのだとか。
どんなものを贈るにせよ、感謝の気持ちを込めて堂々と贈ることが大切です。
新しい家庭を持つことになるわけですが、親は一生親。
最近は結婚したから今生の別れというわけではないので、これからもよろしくという意味を込めて、感謝の気持ちを品物で表すのがよいと思います。
ハレの日に贈らないほうがよい品はある?
日本茶は弔事に使われることが多く、ハレの日に贈るのはタブーとされています。
日本茶が好きなご両親も多いと思いますが、別の機会にプレゼントしましょう。
そのほか、昔からいわれているのが「櫛」。
苦しみや死を連想させるので、贈り物に適さないのだそうです。
また、ハンカチは別れを意味するアイテムとされていますので、ハンカチを贈るのも避けたほうがよいのだとか。
花についてはお見舞いのときのようなタブーはあまりないようですが、贈り物についてはこれらを避けてチョイスすることをおすすめします。