スピード結婚の多いロシア式ウェディングとは
パンに塩?ロシア流結婚式
ロシアではソ連時代に教会での結婚式を禁止されており、今でも役所で挙げるのが一般的になっています。ただ、これはあくまで法的な手続きであり、メインのイベントは披露宴となります。新郎新婦は役所に婚姻届けを提出すると、披露宴会場に向かいます。その入り口で、花嫁はまず新郎側の両親が用意したパンに塩をたっぷりつけて食べます。これは「フレーボム・ソーリエ」と呼ばれる古くから伝わる伝統で、花嫁を家族として向かい入れること、しょっぱい思いはこれが最後でこれからは幸せな生活が訪れる、という意味が込められています。
ロシアで割れるは縁起がいい
披露宴自体は大変賑やかなもので、ゲームや歌などの余興や、ダンスをしたりと大変盛り上がります。披露宴の最中での伝統イベントのひとつに、シャンパン投げというものがあります。こちらは、シャンパングラスをリボンで結び付け、新郎新婦が中身を飲み干した後に床へ投げ捨て、第一子の性別を占うのです。地域によっては破片の数だけ幸せが訪れると言われているところもあるようです。
ちょっと変わったご祝儀の回収方法とは
もうひとつ盛り上がるのが、花嫁の靴探しゲーム。これは、花嫁の友人が花嫁の靴を奪って逃げ、新郎がそれを追いかけて靴を返してもらう代わりに、友人に指定された金額を会場にいる招待客たちから集めるというもの。結果的にこれがご祝儀となります。地域差もあり、すべての結婚式で行われているわけではないので普通にご祝儀を渡すことも多くあります。ただ日本と違うのは、ご祝儀袋に自分の名前を記入する必要がないため、誰がいくら払ったかがわからないようになっていること。金額は気持ちや懐次第で決まるようです。
ロシアのおもしろ写真が世界中で大人気?
ロシアと言えば、最近色々な海外の情報サイトで話題になるのが写真のユニークさ。普段から写真を撮るのが大好きなロシア人。思わず目を疑うような面白写真がネット上にたくさん上がっています。そんな写真好きなロシア人が人生最大のイベントである結婚式の写真に張り切らないわけがありません。ネット上でロシアの結婚式写真を見てみると、怪獣に追いかけられている様子や、巨大な白鳥のうえでキスする写真など、ユニークな合成写真をたくさん見つけることが出来ます。
左手の薬指に指輪はだめ?
世界的に晩婚化が進む中、ロシアではいまだに早期婚が多く、学生同士での結婚もよくあります。また、スピード結婚も多く、出会って1か月後に結婚なんていうカップルもザラにいます。そのせいか、残念ながら離婚率も高いようです。なお、女性は初婚の時は右手の薬指に指輪をはめ、離婚すると左手の薬指にはめるそうです。