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5.12020
母の日はアメリカ発祥!? 国によって違う贈り物や過ごし方
日本では、5月の第2日曜日が母の日。
日ごろの感謝を込めて、一緒に食事を楽しんだり、プレゼントを贈ったりして過ごしますよね。
この母の日ですが、一体どこが発祥なのでしょうか?
気になる母の日の起源や、世界中での過ごし方をチェックしてみましょう。
母の日の起源はどこの国?
母の日の起源をたどってみると、意外なことに気づきます。
それは、世界中で制定されている母の日の日付が違い、それぞれ起源が異なるのです。
その中でも、日本と同じ5月の第2日曜を母の日に定めたのは、アメリカだと言われています。アメリカは、それほど歴史が長い国ではないため、母の日が制定されたのも実は1900年代に入ってからです。
アメリカにはかつて南北戦争時代、アン・ジャービスという女性が、負傷した兵士が置かれる環境を改善すべく活躍していました。その後、アンは亡くなってしまうのですが、その2年後。アンの娘が、アンが教師を務めていた教会で、記念の会を開催します。
その時、母へ白いカーネーションを贈ったことが、母の日の始まりだそうです。
その翌年から、母へ白いカーネーションを贈る動きが広がっていき、1914年に、5月に第2日曜が母の日に制定されました。
日本の母の日も、アンの娘であるアンナからの働きかけで、伝わってきたものです。
その他にも30以上の国で、5月の第2日曜が母の日として定められています。
アメリカから母の日が伝わった国が多い中、独自の文化で母の日が制定された国も少なくありません。次に、アメリカとは違う形で生まれた母の日を、みてみましょう。
世界で一番早く訪れる!ノルウェーの母の日
ノルウェーの母の日は、世界中で一番早い、2月の第2日曜です。
日本ではカーネーションを贈りますが、ノルウェーでは特に決まった花はありません。それぞれが感謝の気持ちを込めて、思い思いの花を選んだり、ケーキを買ったりして祝います。
もう一つ、ノルウェーには面白い習慣があります。
それが、子どもを出産した次の母の日に、夫から贈り物を受け取ることです。
これまでは、母を祝ってきた女性が、母となり贈り物を受け取る。とっても素敵な習慣ですね。
ノルウェーの反対!最も遅いインドネシアの母の日
ノルウェーが世界一早い母の日なら、インドネシアは世界一遅い母の日です。
気になる日付は12月22日。クリスマス目前ですね。
この日に制定された理由は1928年にインドネシア女性評議会が初めて開催されたからです。その後、1959年に正式に母の日と定められました。
母親へ何か贈り物をする、という習慣はあまりなく、感謝の言葉をかけるのが一般的です。子どもへクリスマスのプレゼントを用意しているところへ、
「いつもありがとう!」
そんな風に言われたら、顔がほころんでしまいそうです。
ドレスコードあり!タイの母の日
タイの母の日は、国王の妻である王妃の誕生日にちなみます。
現在は8月12日ですが、国王が変われば母の日も変わることになります。
同じく父の日は、国王の誕生日です。
この日にタイへ行き、周囲を見渡してみると、あることに気づくでしょう。
それは、道行く人がみな、水色の洋服を着ていることです。
母の日としてのお祝いもありますが、それ以前に、王妃の誕生日記念日として、国民は1週間くらい前から水色の服を身に着けます。そのため、8月が近づくと、洋服店のラインナップも水色ばかりになるんです。
タイでは曜日ごとに色が決められていて、現王妃は金曜日生まれのため、水色を身につけます。次の王妃が生まれた曜日が金曜でなければ、また違ったカラーでお祝いすることになるんですね。
母親への感謝は、主に小さな子どもから行われるのが一般的。母親の一番低い場所、足に手を合わせるワイというあいさつが行われたり、ジャスミンの花を贈ったりして感謝の気持ちを示します。
覚えにくい!イギリスの母の日
母の日が○月○日と決まっていたり、○月の第○日曜日、などに定められたりしている場合は、カレンダーをみればすぐに母の日が分かりますよね。そう一筋縄ではいかないのが、イギリスの母の日です。
イギリスでは、イースター休暇があり、国民全体で祝う習慣があります。
このイースターは、春分の日の後にくる、最初の満月が出た日、で計算します。
春分の日は毎年日付が違うため、イースターの日を計算するだけでも大変なのですが、母の日はさらに、このイースター休暇にある日曜日、イースターサンデーの2週間前なんです。
考えただけで、頭が痛くなってしまいますね。
そんなイギリスでは、カーネーションではなくラッパスイゼンの花を贈るのが一般的。
その他にも、プレゼントやカードを用意するなどして、母の日を祝います。
お祝いのラッパズイセンは、花屋で買うのではなく、子どもたちが教会で受け取ります。
母の日はまず教会へ行き、花を持ち帰るのが伝統なんです。その後、シムネルケーキと呼ばれるケーキを家族で食べるのが、イギリスのよくある光景です。
まとめ
今回は、特に気になる母の日についてご紹介しましたが、世界中にはもっとさまざまな母の日の習慣があります。100近い国で母の日が祝われていますので、プレゼント選びで迷っている、海外事情が気になる、という方はぜひ調べてみてください。
中には、身内だけでなく、母である女性全員を祝う国もあります。
日本中の頑張っているお母さんにも、感謝の気持ちを込めて、今年の母の日を迎えたいですね。