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4.112017
50歳から始まるオランダの長寿祝い
<50歳になると長寿祝いが行われるオランダ>
ヨーロッパの国の一つであるオランダ。
この国でも、長寿の方を対象にしてお祝いを催すことが多いよう。
日本などのアジア各国では、60歳の時に「還暦」と称して最初の長寿のお祝いをすることが多いです。
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しかしオランダの場合、最初の長寿のお祝いをすることが多いのは、50歳の段階です。
この時はそれほど大がかりではなく、質素に執り行うことも少なくありません。
次にオランダで長寿のお祝いをするのが80歳の誕生日になります。
この80歳の長寿のお祝いですが、かなり盛大なイベントになることが多いようです。
80歳というのは長寿化の進んでいる世界の中でも、そう多くの人がたどり着けない年齢といえます。
ですから、お祝いも大がかりになる傾向がみられます。
さらに100歳に到達したときに、盛大なお祝いが開催されます。
それまでの長寿の祝いは、家族など身内で行われることが多いですが、100歳になると国からもお祝いが届くようになります。
オランダでは君主国の制度をとっていて、いわゆるロイヤルファミリーと呼ばれる人たちがいます。
この女王からお手紙が届くのです。
女王から手紙が届くというのはなかなか一般の人にとってある出来事ではないでしょうから、もらった人は栄誉に感じるでしょう。
<アブラハムとサラのお祝い>
先ほども紹介したように、オランダではまず50歳を迎えると長寿のお祝いが行われます。
この50歳のお祝いのことをオランダでは「アブラハムとサラのお祝い」という風に呼んでいます。
アブラハムとサラのお祝いの中で登場してくる「アブラハム」と「サラ」は、旧約聖書に書かれている夫婦で、民族の祖先にあたる人たちになります。
日本でいうイザナギとイザナミがそれに近いかもしれません。
ちなみにこの夫婦には伝説があって、アブラハム100歳・サラ90歳の時に赤ちゃんを産んで、アブラハム175歳・サラ125歳まで天寿を全うしたといわれています。
50歳になるとオランダでは、男性はアブラハム・女性はサラとどんな人でも呼ばれるようになります。
そして家族や親戚、友人などを呼んでパーティを開催します。
本人には内緒で家族などがパーティの準備を進めて、サプライズで驚かせることも。
家の前に大きな人形を飾るなどの演出を施す家庭も見られます。