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4.62017
還暦祝いのルーツ・中国の長寿祝い
<還暦は中国から来たもの>
日本で長寿のお祝いといわれると、赤いちゃんちゃんこを着る還暦祝いをイメージする人も多いでしょう。
「還暦」とは、干支が一巡して起算点に戻ったことを意味しています。一周まわって生まれた年に戻ることから、還暦と呼ばれるようになりました。
日本でも習慣としてすっかりなじんだところがありますが、そもそも還暦という考え方は中国で登場し、それが飛鳥時代もしくは奈良時代に日本に伝来したと考えられています。
当時の日本は、遣隋使や遣唐使などを中国に送り込んみ、そして大陸の文化をどんどん吸収していった時期でした。その中の一つに、還暦という習慣があったわけです。
<中国では還暦はどのようにお祝いされる?>
中国でも還暦を迎えた人に対してお祝いごとを行うというのが定着しています。
しかし日本のように赤いちゃんちゃんこを着せるといったようなことはしません。
中国で還暦祝いをどのように行っているかですが、まずその還暦を迎えた高齢者を中心として、家族全員が集まります。
そしてお祝いをするのですが、地方によってはけっこう盛大なイベントのような感じになるケースも珍しくありません。
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<お祝いに渡すお金>
お祝いの中で、還暦を迎えた高齢者にお金を渡すという風習があります。ただし裸のまま現金を渡すということは基本的にしません。
紅包(ホンバオ)と呼ばれる包み紙の中に入れて渡す形になります。
紅包は、日本でいうところのお年玉袋やポチ袋のような感じだと思ってもらえば、イメージしやすいでしょう。
還暦祝いの時以外にも、元旦のお年玉を渡すときにも紅包は使われます。
日本の場合、大人から子供に渡すのが一般的でしょう。しかし中国では、お世話になった人すべてに渡します。
会社の上司は部下、マンションの守衛さん、よく利用するお店の人などでかなり人によっては正月にお金が出ていくといったこともあるわけです。
紅の包みと書く紅包という名称の通りで、赤い包み紙になっています。
しかし、色々と最近販売されているものを見ると、多くのデザインバリエーションがあって、金色のような目立つ紅包も販売されています。
「福」など縁起のいい言葉やデザインが描かれています。
中には文字やデザインなどが浮き出しているようなインパクトのあるものや特定のキャラクターが印字されているものなど、実に様々な種類のものがあります。
還暦のお祝いは特別なところがあるので、デザインにも趣向を凝らして現金を渡すという人も多いようですね。