誰にだって毎年必ず訪れる誕生日。
ケーキやプレゼントを用意したりして、過ごしている方が多いのではないでしょうか?

自分が生まれた特別な日。
世界中で、きっとお祝いしていますよね。
今回は、世界各国ではどのような誕生日を過ごしているのか、調べてみました。
サプライズやイベントのアイデアを探している方も必見です!

すいか割り&宝探し!メキシコのピニャータが楽しい

メキシコやペルー地方では、子どもの誕生日にピニャータという人形が使われます。
ピニャータは、子どもが喜ぶ可愛い姿の人形なのですが、実は悪魔が化けたもの。
誕生日の子や招待された子が目隠しをして、棒を持ち、人形をたたくことで悪魔を退治します。

ここまでは、日本のすいか割りに似ていますね。
でも、ピニャータが楽しいのは、ここからです。

たたいて壊した人形の中には、お菓子がぎっしり!
ピニャータが割れたら、子どもたちが一斉に集まりお菓子を集める、今度は豆まきのような様相に。最初から最後まで、とにかく盛り上がれるイベントです。

誕生日なのに痛い……ハンガリー・イタリアの誕生日

誕生日と言えば、楽しい、うれしいでいっぱいのはず。
それなのに、オランダやイタリアで誕生日を迎えた人は、痛そうな顔をしています。
これはいったいなぜなのでしょうか?

その理由は、独特の祝い方
ハンガリーやイタリアの誕生日会場を見てみると、招待された人たちが、誕生日を迎えた主役の耳を引っ張っているんです。

これには、
「耳たぶがかかとにつくくらいまで長生きできるように」
という思いが込められています。

イタリアでは、年の数だけ引っ張るそうですから、年々つらいイベントになってしまいそうですね。100歳の時には100回……ここまでくると、引っ張るほうも大変です。

面倒くさがりにもほどがある!ブラジルの誕生日

ブラジルの誕生日は、もはや避けたくなる祝い方でした。
誕生日といえば、卵と小麦粉を混ぜて、スポンジを焼いてケーキを作る、というのが定番ですが、この工程を、
「面倒だから」
と省いてしまったんです。

その結果、どうなったかというと、
「小麦粉や卵を直接誕生日の人にかける」
という祝い方が主流に。
かける方は楽しいかもしれませんが、誕生日なのに粉と生卵まみれになるなんて……日本では想像できませんね。

せーのでわっしょい!イスラエルの子どもは笑顔でいっぱい

イスラエルでは、子どもの誕生日に冠を用意する習慣があります。
誕生日を迎える子どもは、お花や葉っぱで作られた冠をかぶって、歌ったり、おどったりして祝います。

もっと特徴的なのは、椅子でのわっしょいです。
誕生日を迎えた子を椅子に座らせて、大人たちが年の数だけ椅子をおみこしのように持ち上げます。楽しいイベントですが、ただ盛り上がるだけでなく、子どもの幸せを願うという意味もあるそうです。

21歳を盛大に!ホストは自分なオーストラリア

オーストラリアの誕生日は、誕生日を迎える本人が主催です。パーティーの会場を予約し、食事の準備を自らが行います。21歳の誕生日は「21st」と呼ばれ、もっとも盛大なパーティーに。ゲストが50~100人くらい集まるため、大きな会場を準備し、お祭りのような盛り上がりをみせます。

オーストラリアだけでなく、イタリアやフィリピン、アルゼンチンなども、誕生日の人が食事を準備する習慣があります。生まれたことや、日々の感謝を込めて、自分好みの誕生日を演出するのも楽しそうですね。

そこにそんなものを……ちょっと意外なカナダの誕生日

誕生日パーティーには、今後の幸せを祈るという意味があると思うのですが、カナダの習慣はかなり風変り。誕生日を迎えた人は、鼻にバターやクリーム、オイルなどを塗られてしまうんです。

あぶらとり紙などで日ごろケアしている方にとっては、絶対に止めてほしい行為ですよね。じつはこの風習、油っぽいもので鼻をつるつるにすることで、不幸や災いが滑っていくように、という願いが込められています。次の1年も、悪いものに取りつかれないようにと、毎年行われている儀式です。

以外に多い!誕生日祝いのない地域

先進国では当たり前のように行われている誕生日祝いですが、アフリカなど戸籍制度自体が存在していない国が少なくありません。こういった国では、誕生日祝いは特に行われていないそうです。

その代わりに、成人式にあたる大人になった場合のお祝いが、盛大に行われています。
誕生日も、無事に年を重ねられたことを祝う日ですから、成長を祝うのはどこも同じといえますね。

まとめ

世界中には様々な誕生日祝いがありました。
「楽しそうだからやってみたい!」
というものから、
「ちょっと遠慮したい」
そんな習慣まで、国が変わればこんなに祝い方が違うんですね。

ちなみに、日本でも昭和の初めまでは、数え年という考え方だったため、全員お正月に年を取ることになっていました。

昭和24年に、年齢の数え方が今の形になったことから、それぞれの誕生日を祝うようになったため、誕生日の歴史は案外短いんです。
年配の方にとっては常識ですが、今のスタイルが当たり前の世代にとっては、意外な事実かもしれません。